純白のウエディングドレスをまとって、愛する人のところまでバージンロードを歩く…誰もが一度は描く結婚式の夢ではありませんか?
今回は憧れのキリスト教式の挙式について詳しく見ていきたいと思います。
目次
結婚式場のチャペルと教会の違い
キリスト教式は教会、または式場やホテル内に設置されたチャペルで挙式を行います。
どちらも共に牧師様が進行してくださり「神に結婚を誓い、愛の証に指輪を交換する」ことは一緒なのですが、この二つには違いがあるのをご存知でしょうか?
何が違うのか詳しく見ていきましょう。
結婚式場のチャペルで行われる場合(キリスト教式)
式場やホテル内に設置されているチャペルは、結婚式をイメージして建てられているため、白を基調にリゾートをイメージしたデザインや、海の見えるチャペルなど、結婚式にふさわしい華やかさにあふれています。
本物の教会と違い、あくまで挙式を行うための施設ですから、本物の教会のように祈りの場所ではありません。
そのため収容人数も30名前後とこじんまりした作りになっていて、結婚式に特化した施設と言ってよいでしょう。
式を挙げてくださる牧師さま、または神父さまは結婚式を挙げるためのライセンスは持っていますが、キリスト教の説教や儀式を行うライセンスは持っていない事が多く、本物の教会とは異なります。
教会で行わる場合(教会式)
対して教会は信者の為の祈りの場所であり、日曜日には礼拝が行われます。
したがって、日曜日の午前中に結婚式を挙げることはできません。日曜礼拝が終った後からの挙式になります。
建物は信者の祈りの場所ですので、チャペルの明るい印象と違い、荘厳で重厚なイメージです。
本物のパイプオルガンが設置されている教会もあり、パイプオルガンと荘厳な建物の雰囲気が厳かな結婚式を彩ります。
ロケーションは、信者がいつでも訪れることができるように、町中に建っている事が多く、収容人数も結婚式場のチャペルと比べ大型です。
信者ではないといけないのか?
「キリスト教信者ではないと、キリスト教式ウエディングは挙げられないのでしょうか?」という疑問です。
結婚式場専門施設にあるチャペルはあくまでも施設ですから、信者である必要はありません。
教会であげる教会式の場合は、主に2つの宗派があるあり、それぞれ結婚式に対する考え方が違うので答えも違ってきます。
カトリック教会
カトリック教会は、ローマ法王のもとに教会権力の大きな宗派であり、教会の装飾が豪華で、教会での儀式を重要視する考え方を持っています。
また、カトリックは考えも昔から変わっておらず、「婚外交渉」を認めない、「離婚」を認めないなど戒律が厳しいことで知られています。
カトリックでは聖職者の事を「神父」と呼び、神父は生涯を神にささげるため独身を貫きます。礼拝で歌う歌は「聖歌」と呼ばれます。
一つ、カトリック教会での挙式で注意しないといけない事があります。
それは、カトリック教会の場合、バツイチの結婚式は不可となっている事。
カトリック教会では、離婚を認めていないため、死別以外の再婚は挙式を断られます。注意してください。
また、ウエディングの際に歩くバージンロードはカトリック教会では「赤」もしくは「緑」と決まっています。
プロテスタント教会
対してプロテスタントは、カトリックの教えに異を唱えるところから始まった宗派です。
そのため教会の作りもシンプルで、カトリック教会のような装飾はあまり見られず、戒律もカトリックのように厳しくありません。
聖職者は「牧師」と呼ばれ、結婚を許されています。また礼拝で歌う歌は「讃美歌」と呼ばれます。
ウエディングの際に歩くバージンロードは「白」になります。
特にカトリックでは信者であることが望ましい
ここでもう一度教会で挙式を挙げるにあたり、「信者ではないと挙式はできないのか?」
その答えは教会によって考え方が違うようです。
現在多くの教会では信者ではないカップルの挙式を行う事ができるようですが、特にカトリックの場合は厳しく、カップルどちらかが信者でないと式が挙げられないなど、信者と限定している教会もあります。
一方プロテスタント教会は、信者ではなくても結婚式があげられます。
教会で結婚式をする場合は夫婦で「結婚講座」受ける
結婚式前には夫婦そろって「結婚講座」という、キリスト教の教えに基づいた結婚の考え方を学ぶ講座に出席する必要があります。
20-30分ほどの講座ですが、教会によっては1回、4回、と出席しなければいけない回数が違ってきます。
カトリック教会の方がより結婚講座を重視しています。プロテスタントも結婚講座はありますが、1回でよい、もしくは希望者のみとするところなど、カトリック教会ほど厳格ない印象です。
ですが、本物の教会ならではの荘厳で豪華な雰囲気、生のパイプオルガン演奏などを望むカップルは教会にお願いするようです。(荘厳で豪華な雰囲気の教会はほとんどがカトリック教会になります)
※結婚式場のチャペルを利用する場合でも、会場によっては結婚講座を聞くことができます。
キリスト教式を選択するカップルの数
それではどのくらいの人が実際キリスト教式の結婚式を挙げているのでしょうか?
グラフで見ても分かる通り、キリスト教式で結婚式を挙げたカップルが半数以上を占めています。
2012年度頃から神前式よりも、人前式の人気が高まってきていますが、キリスト教式の不動の人気は変わらないようです。
キリスト教式の流れ
式場やホテルのチャペルでよく行われる「プロテスタントの挙式」の流れをまとめてみました。
当日は下記のように式が進行し、時間にして約30分ほどかかります。
式の流れ
これは一般的な式進行例になります。各教会でも少しずつ違うので、神父または牧師に確認してください。
カトリック式もほぼ同じような進行ですが、この流れを基本に「聖書朗読」が入ります。また、信者の場合は「聖体拝領」と言って、キリストが自分の血と肉にたとえたパン(ホスチア)とワインを口にする儀式があります。
教会で行う場合参列者の服装にも注意
教会式(教会で行うキリスト教式の挙式)の参列者の服装には少し注意をしなければいけません。
信仰の場でもある教会式ウエディングの場合、服装は控えめが鉄則です。披露宴のように華やかな格好というより、控えめで上品な服装を心掛けましょう。
特に、肌の露出は好ましくありません。
ノースリーブドレスを着用の場合は、ショールなど、羽織るもので肩を隠す配慮が必要になります。
費用の比較
キリスト教式の挙式を挙げる際、かかる費用はだいたいいくらくらいになるのでしょうか?
2016年度の首都圏における挙式費用(披露宴除く)の分布です。
これは、披露宴を除く、式のみの費用ですが、見てお分かりいただける通り、キリスト教ウエディングは一番費用がかさむことが分かります。
費用がかさむ理由として、教会の装花です。神前式にはない費用です。オルガニスト、聖歌隊はオプションではありませんから、省くことはできません。
対して神前式ですと、初穂料がかかるだけで、あと費用がかさむとすれば披露宴会場と神社の移動手段のみになりますから、キリスト教ウエディングの方が高い理由が分かります。
キリスト教式ウエディングはこんな人におすすめ
キリスト教式(教会式)がおすすめなのは、こんなカップルの方々です。
幼いころから憧れている
やはり、幼いころから結婚式と言えば、ウエディングドレスでバージンロードを歩くこと。そう夢見て育ってきた女の子は多いはずです。
チャペルウエディングに憧れを持ってきた女性には、ぜひキリスト教式ウエディングをおすすめします。
華やかな雰囲気を求めるなら式場のチャペルで、荘厳で厳かな式を求める場合は教会で、それぞれ好みにあったウエディングが可能です。
友人も参加できるフォーマルな式
神前式は、原則挙式参列者が、親・親族と限定されますが、キリスト教ウエディングは、友人たちの参列も可能です。
当日たくさんの方にお祝いしていただきたいなら、キリスト教ウエディングがおすすめです。
同じく多くの方に祝ってもらえる人前式も素敵ですが、フォーマルな式をお考えのカップルなら、人前式よりも、キリスト教ウエディングがピッタリではないでしょうか。
人前式とキリスト教式の違いについては下記の記事で詳しくご紹介しています。
【まとめ】憧れのキリスト教式ウエディング
華やかなチャペル式(キリスト教式)、厳かな教会式(教会式)、どちらも純白のウエディングドレスをまとう美しい式です。
そんな華やかで、また厳かな教会式ウエディングは昔も今も結婚式を挙げるカップルに人気の挙式になっています。
教会で行う教会式の挙式は、本来キリスト教信者の為の結婚式でした。
ですが、昨今憧れの結婚式スタイルとして市民権を得ているため、本来信者でなければあげられない教会でも、結婚講座に参加するなど、一定の条件を満たせば、信者でなくても挙式を挙げることができるようになりました。
結婚講座ではキリスト教の信仰と、キリスト教の「結婚の意味」を学びます。
これから一生の伴侶となる相手と共に、結婚講座で結婚の意味を学び、厳粛な気持ちで式に臨むことで、より重く結婚の意味を感じることができるかも知れません。
どちらを選んでもの新たな一歩を踏み出す2人に素晴らしい思い出を作ってくれることでしょう。
都道府県別おすすめ結婚式相談所を探す
関東 | |
---|---|
関西 | |
その他の地域 |