最近の物価高や悪いウイルスが理由で披露宴をやらないカップルが増えています。
「挙式のみのウエディング」と聞くと皆さんはどのような印象を持たれるでしょうか?
でも、挙式のみの結婚式を行う場合は一番大切なのはゲストに対しての配慮を忘れないことだよ。
ここでは、「挙式のみの結婚式をどれくらいカップルが行なっているのか」や「どういったことに気をつけたほうがいいのか」、「費用」、「当日の流れ」についてなど知っておきたいことを詳しく説明していきます!
目次
挙式のみのウエディングを選ぶ理由は?
挙式のみのウエディングを選ぶ理由は、当人同士の事情、家族の事情と人によって様々です。
具体的にはどのような理由があるのでしょうか?
当人同士の事情
- 授かり婚
- 身内だけを呼びたいから準備期間が少ないから
- 2度目の結婚式
- 親に反対されている
- 経済的な理由
親の事情
- 周囲に反対されている
- 金銭的援助をしてあげられない
- 親戚が少ない(またはいない)
このように理由は様々ですが、一番多い理由は、「身内だけを招待したい」「金銭面の問題」が大きいようです。
また、年齢が上になると今さら大きな結婚式は恥ずかしいという理由も見受けられました。
挙式のみの結婚式の周囲の反応
挙式のみの結婚式を行うカップルはまだまだ少なく、2016年ブライダル総研の調査では全体の4.7%ほどしかいませんでした。
そのためまだ周囲の認識が少ないように感じます。
では、実際に挙式のみの結婚式に参加された方々の感想はどのようなものでしょうか?
(賛成派)
- 私も大きな披露宴は苦手だから、挙式のみでもいいと思う。
- 時代は変わった。昔は準備も式も大変で自分たちの結婚式と言うより、親族の一大イベントだった。今は、二人が幸せならいいのではないかと思う。
(反対派)
- 挙式のみの結婚式に呼ばれて参列すると、本当に式だけで解散になった。時間を割いて出席しているのだからもう少し気を使ってほしい。
- 挙式のみと言うのは非常識。それなら親だけを呼べばいい話。なぜわざわざ親族や友人を挙式だけのために呼ぶのか分からない。
いろいろな意見があります。
確かに、挙式のみの結婚式に親族・友人を招待する場合、いくら挙式だけとはいえ、ゲストも髪の毛のセットやメイク、洋服に気を使って出席してくださるはずです。
食事会や、小さなパーティなしに、本当に挙式だけの結婚式を予定しているのであれば、親族・友人を招待することは逆に失礼にあたります。
その場合は、親だけを招待する方が、後々愚痴を言われずに済みます。
家族婚という選択もあります。詳しくは下記の記事を合わせてごらんください。
また家族や友人を招待せず2人きりで挙式を挙げる選択もあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
結婚式の準備にかかる日数は短くて済む
平均的に、結婚式の準備には10か月ほどと、式場探しを含めれば約一年がかりで長い準備期間が必要なことが分かります。
しかし、挙式のみの結婚式なら準備期間はそんなにかかりません。
最短1週間で式をあげることも可能です(通常は2-3か月)
2人とも仕事をして忙しい場合、結婚式準備にかかる期間と言うのはとてもストレスになるものです。
毎週末会場探しに出かけ、ブライダルフェアに参加し、会場が決まれば衣装の打ち合わせ、演出、引き出物…など決めることが多すぎて、仕事から帰ってきて遅くまで席決め表を作ることも珍しいことではありません。短い準備期間で式が挙げられるとは言え、人気の挙式会場は、早めに抑えないと挙式だけとはいえ予約が埋まってしまいます。やはり余裕をもって会場を抑える必要があります。
挙式だけとはいえ、まずは自分たちがどのような挙式を行いたいのか、具体的なイメージを持っているとスムーズに進みます。
挙式をあげるまでの流れ
挙式をあげるまでの流れと挙式当日の流れを紹介します。
準備期間が短いといえども、会場決めと衣装決め、そしてどこまで参列者を招待するかなど、招待状の打ち合わせなどがあります。
式までの流れ
披露宴を行わないので、引き出物は必要ない場合もありますが、わざわざお祝いに駆けつけてくれているのですから、感謝の気持ちとして引き菓子くらいは用意したほうが良いでしょう。
挙式のみの結婚式当日の流れ
式当日の流れ
これはあくまでも基本の流れになります。
結婚式らしいところを写真に残したいという希望から、挙式後いったん退場したあと、再入場し、挙式会場でケーキカットなどの演出もできるようです。
挙式のみの結婚式でも、希望すればできる演出もあるので、気になる方はプランナーの方とよく相談するとよいですね。
挙式のみの結婚式にかかる費用
挙式のみで、式の後会食も何も行わない場合、だいたい挙式費用として10万円前後が一般的なようです。
ただし、挙式のみだとしても式の中での演出や、参列者への心遣いなどをいれますと当然費用は10万円では収まりません。
会場・ロケーションにこだわると、80万近くかかる場合もありますが、実際には30万前後になることが多いようです。
東京都内の会場を例にとって、挙式のみのプランを比較してみましょう。
挙式のみ、会食なしプラン
会場例(1)72,360円(ゲストハウス)【含まれるもの】
- 挙式料
- 衣装
- ヘアメイク
- 控室
- 介添え人
- 会場装花
- 生演奏
- 記念撮影1枚
会場例(2)280,800円(結婚式場)【含まれるもの】
- 挙式料
- 衣装
- ヘアメイク
- 控室
- 介添え人
- 会場装花
会場例(3)388,000円(神社)【含まれるもの】
- 挙式料
- 衣装
- ヘアメイク
- 控室
- 介添え人
- 写真・ビデオ
上記をみてわかるように会場によって費用が大きく変動します。
挙式のみの結婚式で費用が上がりやすいものは?
挙式のみの結婚式で、基本費用より高くなってしまうものには下記のようなものが考えられます。
- 衣装のグレードアップ
- 教会で式を挙げる場合は、オルガニスト、聖歌隊、装花代が必要(含まれている場合もあり)
- ゲストへの心遣い(引き菓子・プチギフトなど)
- 写真撮影(プランに含まれている場合もあるが、枚数が制限される)
- 演出(ケーキカット・バルーンリリース・フラワーシャワーなど)
費用が少なく済む、挙式のみの結婚式ですが、カップルによっては、挙式だけだからと、衣装や写真にこだわってしまって、結局披露宴を行えるくらいの額になったという失敗談もあります。
プランナーと打ち合わせに入る前に、ある程度どこまでしたいか、どこは省いても大丈夫なのか、リスト化して、予算を伝えられるようにすると良いでしょう。
ご祝儀については配慮をしよう
ご祝儀をいただく形にするのか、辞退する形にするのか、これはカップル側というよりも、参列者のゲストが迷うところです。
つまり、カップル側から何も言われないなら、挙式だけでもお金を包むべきか、それとも挙式だけならいらないのか、せっかく参列していただくゲストの頭を悩ませることになってはいけません。
そのため、挙式だけなら招待状に一言
「ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう、お願いいたします」
と添えて、当日受付をおかないようにしてください。
ご祝儀をいただくのであれば、引き出物も用意しなければなりませんから、このように事前に辞退することで、面倒なトラブルが回避できます。
挙式の後の会食は設けるべき?
挙式の後、どうするかという問題があります。
これはほとんどのカップルが頭を悩ますところでしょう。
披露宴をしたくないから挙式だけにしたのに、会食をするなら同じではないか?
結局費用が嵩んでしまう…
挙式のみの結婚式をして、すぐに解散するのであれば、ゲストを招待せず、2人だけ、もしくは両親のみにするべきです。
ゲストの方々は、2人を祝うために、朝から美容院で髪の毛をセットしたり、交通費を使って挙式会場まで足を運んでくださいます。
そこを考えると、挙式のみと最初から了承を得ているからといって、挙式だけのためにゲストを呼ぶのは少し非常識にあたるのではないでしょうか?
挙式後の会食についても考えよう
やはり新郎新婦と話ができる席を設ける方が、ゲストへの気遣いを感じられます。
挙式後に食事の席を設けるのであれば、式場プランに挙式と食事会のプランが用意されています。
挙式の後、食事の席に付くのですが、披露宴ほど堅苦しくないので、長いテーブルを囲んで歓談しながら食事をするなど、新郎新婦とゲストの距離が近く、参列してくれたことを感謝するのにふさわしい場となります。
例えば、少人数の結婚式を専門とする「小さな結婚式」では挙式や会食が低価格で実現できます。
具体的には挙式が67,000円からでき、会食は10,000×人数でできます。
1.5次会をやるという提案も
結婚式に参列する側からすると、やはり挙式だけでは寂しいものです。
けれども披露宴は行いたくないというカップルのために、1.5次会という案もあります。
挙式を行った後にささやかなお祝いパーティをするというプランです。
1.5次会という名前からも分かる通り、披露宴よりも堅苦しくなく、2次会よりも砕けていないので、親族にも楽しんでいただけます。
基本的な流れは披露宴と変わりませんが、カジュアルなパーティなので、出席者と話ができる時間が多くとれるので、参列してくださったお礼を直接一人ひとりに伝えることができるのが魅力です。
また、2次会も兼ねているので、挙式披露宴プラス2次会という一般的な結婚式よりも費用は抑えられます。
当然、前項の会食よりも規模が大きくなりますから、挙式に参列してくださるゲストが多い場合は1.5次会をお勧めします。
挙式のみのウエディングプランにも、挙式プラス1.5時会プランが会場によって提供されていますので、ブライダルフェアでチェックしてみると良いでしょう。
1.5次会については新郎新婦も一緒に楽しめる1.5次会!その内容を全てお伝えしますの記事を合わせてご覧ください。
挙式のみの結婚式で気を付けること
挙式のみの結婚式は通常の結婚式とは違います。
まだまだ挙式のみで結婚式を行うカップルは少なく、招待される側も手探りの状態で参列することになりますから、参列する方々の理解が必要になります。
両親親族へ相談する
挙式のみの結婚式を挙げるにしても、必ず双方の両親には相談する方が、後々の付き合いの為にも大切になってきます。
大切な息子、娘ですから、親によっては結婚資金として大きなお金を用意している方もいらっしゃるでしょう。
親側にも希望があるはずですし、結婚して家族となるのですから両親の理解は必ず必要です。
2人だけで勝手に決めてしまうのではなく、なぜ挙式だけの結婚式を選ぶのか、きちんと理由を説明し、理解を求めるようにしましょう。
ゲストへの心遣いは忘れない
挙式後、会食もしくは1.5次会の席を設けないのであれば、きちんとその旨をゲストを招待するときに説明する必要があります。
実際、挙式だけの式に参列したことのないゲストは戸惑ってしまいます。
挙式の後は、食事が出ない事を理解してもらう必要があります。
また、引き出物はいりませんが、参列のお礼として「引き菓子」は用意するべきでしょう。
最後に:挙式のみの結婚式をお考えのカップルへ
いろいろな理由で挙式のみの結婚式を選ぶカップルがいらっしゃいます。
結婚するにあたって、どのような式にしたいかは当然結婚する2人の意思が尊重されるべきです。
ですが、結婚とは、「2人が愛し合っていて一緒に生活を始める」という意味だけではありません。
結婚によって両家が親戚同士となり、2人の結婚によって家族の結びつきが生まれるという意味でもあります。
挙式は2人の結婚を周囲の方に報告し、祝ってもらうためのもの。決して、ウエディングドレスを着るためのセレモニーではありません。
挙式のみの結婚式を挙げる事は悪いことではありません。いけないのは、周囲の配慮を欠くことです。
2人で決めた挙式ですから、参列のお礼に引き菓子を用意する、列席者に感謝の手紙を書くなどして、周囲への配慮を忘れないようにすれば、今後も良い思い出として2人の絆を強くしてくれることでしょう。
都道府県別おすすめ結婚式相談所を探す
関東 | |
---|---|
関西 | |
その他の地域 |